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【記者コラム】藤田楓 父との競演を目指して

 親の背を見て子どもが進化していく。公営競技で増えている親子選手。ボートレースではGⅠレーサーの前田光昭を父に持つ前田紗希が26年後期の勝率で初の女子トップに輝いた。JRAなら横山典弘騎手。息子の和生、武史とともにGⅠでも数多く競演している。競輪界も新たな親子鷹が羽ばたいている。S級経験が豊富で、御年50を超えても自力選手としてイキのいい若手と渡り合う藤田昌宏を父に持つ藤田楓(23=岡山、写真)が絶好調。4月の熊本から3連続Vを決めて、脚力の高さを証明した。今期得点は93点をマーク。来々期のS級昇格も有力となっている。

 昨年、プロデビュー2戦目の高知で優勝して能力の片りんを見せると、年末のA級チャレンジファイナルでは果敢な先行で3着に粘ってA級2班に特別昇格。今年は全26走中で22本の最終バックを奪取して、逃げ16回をマーク。決まり手が示すように、先行に強いこだわりを持つ。「立ち上げて(推進力)95%で回していくのが自分のスタイル。もっとスピードも上げていきたいし、先行の中でもいろんな幅を増やしていきたい」。常に先を見据えて果敢な仕掛けに迷いはない。

 127期生は早期卒業を果たした市田龍生都を始め、粒ぞろいの逸材が目立つ。その中でも同支部の猿楽楓樹には特別な思いがある。「猿楽さんはずっと強いしライバル。一緒に練習することもある。その中で、自分の方が強いという思いは持っている」と闘争心むき出し。同期との稽古も大きな刺激になっている。直近の成績が示すように着実に先行力が向上していて、脚力も以前よりついてきた。見据える先は大舞台。「(来年)S級に上がれると思うので、父と玉野記念には出たい」と地元ひのき舞台で親子競演を目指す。果敢な先行を代名詞に、さらなる進化を求めていく。

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